2020年6月17日
辻晉堂の陶影 展
愛知県陶磁美術館で開催中の 辻晉堂(つじしんどう)の
作品を観てきました。ちょっと震えました。
陶土で彫刻されているのは、
風景だったり、人だったり、言葉だったりの表現。
大胆だけど細かくて、「おぉー」と言葉がでてしまう。
創造とは?表現とは?見え方とは?
人によってそれぞれって事くらいはわかって
いますが、どうしても先に入っている情報が
先行してしまい、自分の考えたことなのか
誰かのコピーなのかわからなくなってくることも。
SNSなんかで確認なんてすると「ああもうあるじゃん」
なんてこともあったり「もうあるじゃん」にしても
それこそ 既に情報の上に「ある」ものかもしれないし
そんなこんなで、見たくないと思いながらも
見てしまう、、、
辻晉堂が 既に見てしまったものを表現するのと、
見ていないものを表現するのでは 大きな差があり
情報が入ってしまっているのものは製作していても
つまらない、乗れない みたいなことを言っていて、
心にグサっときた。
私の心が震えたのは、辻晉堂が心で表現したものだから
以前、風景を描く時 写真とそこに行って描くのでは
全然違うよ。と教えてくれた方の言葉を思い出した。
小手先ではなく 心で。そんな事を学んだ。